レセダ(読み)れせだ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「レセダ」の意味・わかりやすい解説

レセダ
れせだ
[学] Reseda odora L.

モクセイソウ科(APG分類:モクセイソウ科)の一年草。株元から多数分枝して叢生(そうせい)し、高さ約30センチメートルに達する。初夏のころ、小さな黄白色花を短穂状につける。雄しべの葯(やく)は黄金色で目だつ。よい香りがするので、モクセイソウ(木犀草)の名がある。ミニョネットともいう。北アフリカ原産。9月中旬~下旬、育苗用ポリポットに数粒播種(はしゅ)し、発芽後、間引いて1本残す。耐寒性が弱いのでフレームや温室で越冬させ、4月初め、日当り排水のよい花壇に定植する。

[山口美智子 2020年11月13日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「レセダ」の意味・わかりやすい解説

レセダ

主として南欧原産のモクセイソウ科モクセイソウ属の一〜多年草の総称。日本では2種がときに植えられる。シノブモクセイソウは一〜二年草で,茎は多く分枝し,高さ60〜90cm,羽状に深裂した葉をつける。夏,枝先に花穂をつけ,帯緑白色の小花を多数つける。芳香はない。モクセイソウは前種より枝が横に広がり,葉はへら形または披針形,芳香のある黄白色の花を開く。ヨーロッパではこの香りが好まれる。

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