百科事典マイペディア 「レーウェ」の意味・わかりやすい解説 レーウェ ドイツの作曲家。シューベルトとともに,歌曲としてのバラード(バラーデ)の完成者として知られる。生地近くのハレで音楽を学び,同地の大学で神学ほかを修める。1820年シュテッティン(現ポーランドのシュチェチン)のヤコービ教会カントル,翌年市の音楽監督およびギムナジウム教師となり,1866年までこの地を本拠に活動。その間,声楽家としてもヨーロッパ各地に楽旅し,晩年はキールに住んだ。劇的表現力に富むバラードを中心に368曲にのぼる歌曲を残し,シューベルトの同名作とほぼ同時期に書かれた《魔王》(1818年,ゲーテ詩),《オルフ氏》(1821年),《鳥刺しハインリヒ》(1836年)などは特に有名。ほかに無伴奏合唱曲,オペラ,交響曲や室内楽曲もある。→リート 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「レーウェ」の意味・わかりやすい解説 レーウェCarl Loewe生没年:1796-1869 ドイツの作曲家。歌曲としてのバラードの確立者の一人。ハレで音楽教育を受け,同地の大学に学ぶ。1820年シュテッティン(現,ポーランドのシュチェチン)のヤコービ教会カントル,翌年市の音楽監督およびギムナジウム教師となる。作品はバラードなど歌曲が中心で《三つのバラーデ》(作品1。1824)に収められたゲーテの詩による《魔王》は代表作。ほかに《鳥刺しハインリヒ》(作品56の1。1836)や《オイゲン公》(作品92。1844)などが有名で,簡素な手法によってバラードの物語的性格を劇的に表現した。執筆者:西原 稔 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レーウェ」の意味・わかりやすい解説 レーウェLoewe, (Johann) Carl (Gottfried) [生]1796.11.30. ハレ近郊レーベユン[没]1869.4.20. キールドイツの作曲家。ハレで D.テュルクに学び,J.ライヒャルトの影響を受けてテノールの歌手,歌曲の作曲家となる。 1820年シュチェチンのヤコビ教会の合唱長兼オルガン奏者,翌年同市の音楽監督を兼ね,46年間にわたってその地位をつとめた。バラードの作曲家として知られる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by