ロックハート(英語表記)Lockhart, John Gibson

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロックハート」の意味・わかりやすい解説

ロックハート
Lockhart, John Gibson

[生]1794.7.14. ラナークシャー,キャンバネスタン
[没]1854.11.25. アボッツフォード
イギリス伝記作者。スコットランド出身。若くして『ブラックウッズ・マガジン』の寄稿家となり,峻烈な批評によって「さそり」とあだ名された。 1820年 W.スコットの娘ソファイアと結婚。 25~53年『クォータリー・レビュー』の編集にたずさわった。「バーンズ伝」 (1828) のあと,有名な『ウォルター・スコットの生涯回想』 Memoirs of the Life of Sir Walter Scott (37~38) を書いた。この伝記には事実の歪曲もあるが,5年間スコットと生活をともにした利点は十分に生かされている。また当時のエディンバラグラスゴーの社交界を描いた『ピーターの手紙』 Peter's Letters to his Kinsfolk (19) など数編の小説がある。いちはやくワーズワスコールリッジを認め,シェリーキーツを批判したことでも知られている。

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改訂新版 世界大百科事典 「ロックハート」の意味・わかりやすい解説

ロックハート
John Gibson Lockhart
生没年:1794-1854

イギリスの文人,伝記作者。スコットランド出身で,大学卒業後弁護士となり,かたわら当時隆盛期を迎えた硬派の評論ジャーナリズムに身を投じた。1825年から28年間,保守系の《クオータリー・レビュー》の主筆として筆を振るい,多くの小説も書いたが,今日ではおもに妻の父であるW.スコットの生涯を詳細に記した傑作《サー・ウォルター・スコット伝》7巻(1837-38)で記憶される。
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