日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロドヒポクシス」の意味・わかりやすい解説
ロドヒポクシス
ろどひぽくしす
[学] Rhodohypoxis baueri Nel.
ヒガンバナ科(APG分類:キンバイザサ科)の秋植え球根草。根出葉は群出して細長く、長さ5~10センチメートル。5~6月、長さ約7センチメートルの細い花茎を次々と出し、頂に星形で径約2センチメートルの花を開く。花被片(かひへん)は淡紅色で披針(ひしん)形、外花被片3枚は内花被片3枚よりやや大きい。雄しべ、雌しべは、ほとんど見えないほど小さい。冬は葉が枯れて休眠するが、4月には新葉が出る。南アフリカ原産。アッツザクラの名で売られる園芸種は、鉢植えにして促成されたもので、白、桃、濃紅色など花色も豊富である。
寒さにやや弱いが、霜立ちを防ぐと露地で越冬する。鉢植えのものはフレームや温室に入れるか、鉢のまま乾燥して凍らない程度に越冬させる。繁殖は分球による。
[平城好明 2019年1月21日]