日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロフォーテン諸島」の意味・わかりやすい解説
ロフォーテン諸島
ろふぉーてんしょとう
Lofoten
ノルウェー北西部沿岸、ノルウェー海に浮かぶ島々のうち、北半部のベステローレン諸島を除く南半部の島々。おもな島はアウストボーゲAustvågøy、ベストボーゲVestvaågøy、モスケネゼヤMoskenesøyaの各島である。氷河によって侵食された尖峰(せんぽう)が海岸からそそり立ち、なかでもアウストボーゲ島東部の1161メートルの山地が最高である。海岸の海水面近くには露岩の平坦(へいたん)面が広がり、これがストランドフラットStrandflatという地形である。集落は海岸に沿った狭いストランドフラットにしがみつくように立地する。近くのロフォーテン・バンクには毎春タラが産卵のため集まるので、3月末にはノルウェー各地から約6000の漁船が集結し、人口約4000の中心集落スボールベアSvolværはその期間に3万人以上の人口に膨れ上がる。
[竹内清文]