ロンゲーナ(読み)ろんげーな(英語表記)Baldassare Longhena

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ロンゲーナ」の意味・わかりやすい解説

ロンゲーナ
ろんげーな
Baldassare Longhena
(1598―1682)

イタリア建築家ベネチアに生まれ、ビンチェンツォ・スカモッツィ師事し、やがて同地のバロック建築を主導する存在となった。もっとも著名な設計は、1631年に起工、1687年に献堂されたサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂である。八角形長方形の結合した平面プランの建築の上に、大小二つの丸屋根が架せられ、港湾都市ベネチアの景観にふさわしい華麗さを示している。そのほか有名なものにキオッジア大聖堂(1633起工)、ベネチアのパラッツォ・ペーザロ(1676~1710)などがある。

[濱谷勝也]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロンゲーナ」の意味・わかりやすい解説

ロンゲーナ
Longhena, Baldassare

[生]1598. ベネチア
[没]1682.2.18. ベネチア
イタリアの建築家。 V.スカモッツィに師事。ベネチアの盛期バロックの代表的建築家。代表作はベネチアのサンタ・マリア・デラ・サルーテ聖堂 (1631起工,87献堂) ,サンタ・マリア・デリ・スカルツィ聖堂 (56起工) ,パラッツォ・ペサロ (52/9~1710) など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android