20世紀西洋人名事典 「ローベルトムージル」の解説
ローベルト ムージル
Robert Musil
1880 - 1942.4
オーストリアの作家。
ケルテン州クラーゲンフルト生まれ。
ブリュン工科大学で機械工学を、ベルリン大学で哲学、心理学を学ぶ。学生時代に書いた第1作「士官候補生テルレスの惑い」(1906年)で、好評を得、卒業後文筆生活に入る。短編集「和合」(’11年)、「三人の女」(’24年)、戯曲「熱狂家たち」等を発表。’30年代に長編「特性のない男」が2巻まで公刊され注目されたが、’38年オーストリア併合後、スイスに亡命、困窮の中で死亡。未完「特性のない男」は20世紀ドイツ文学の記念碑と評される。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報