ローリッツェン検電器(読み)ローリッツェンけんでんき(英語表記)Lauritsen electroscope

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローリッツェン検電器」の意味・わかりやすい解説

ローリッツェン検電器
ローリッツェンけんでんき
Lauritsen electroscope

放射線の被曝量を測定するのに用いられる検電器。金メッキをした細い石英糸 (約 3μm ) を,L字形の針金一端に取付ける。最初全体を帯電させると,石英糸は斥力を得て針金から遠ざかる。これに放射線が入ってくると,電離によって生じたイオンが引寄せられ,電荷を中和するので石英糸のふれが減少する。ふれは顕微鏡で読取る。電気容量が小さい (約 0.2pF) ので感度が高い。X線発生装置,加速器原子炉の近くで働く人は携帯型を身につけて,受けた放射線量をはかる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android