アイリッシュウイスキー(読み)アイリッシュウイスキー(その他表記)Irish whiskey

翻訳|Irish whiskey

デジタル大辞泉 「アイリッシュウイスキー」の意味・読み・例文・類語

アイリッシュ‐ウイスキー(Irish whiskey)

アイルランド地方産のウイスキー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

飲み物がわかる辞典 「アイリッシュウイスキー」の解説

アイリッシュウイスキー【Irish whiskey】


アイルランド島に産するウイスキー総称。五大ウイスキーの一つ。代表的なものは、発芽させていない大麦小麦ライ麦などを大麦麦芽で糖化、発酵させ、単式蒸留機で3回蒸留して製する「ピュアポットスチルウイスキー」と呼ばれるもの(「ポットスチル」は「単式蒸留機」の意。スコッチウイスキーでは、19世紀半ばから、モルトウイスキーに連続式蒸留機を用いたグレーンウイスキーを混ぜたブレンデッドウイスキーがさかんにつくられたことに対していった)。そのほか大麦麦芽を用いたモルトウイスキーが伝統的につくられてきたが、いずれも一般に大麦麦芽の乾燥にピート泥炭)を使用しないため、スコッチウイスキーのような燻煙(くんえん)香はなく、やわらかな口当たりが特徴。近年はブレンデッドウイスキーもつくられるようになった。

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

百科事典マイペディア 「アイリッシュウイスキー」の意味・わかりやすい解説

アイリッシュウィスキー

アイルランドで生産されるウィスキー。ウィスキーの原型であるとされ,12世紀にはすでにつくられていた。16世紀には1000以上の蒸留所ができるほど盛んであったが,酒税重圧スコッチ台頭などで衰微して,現在では全ウィスキーの2%以下のシェアを占めるにすぎない。しかし酒質のよさで根強い人気がある。発芽していないオオムギを麦芽で糖化,発酵させ,これを3回蒸留して樽でねかせる。麦芽の乾燥にピート(泥炭)を用いないので煙香がないのが特徴である。現在ではグレーンウィスキーをブレンドした製品なども出回っている。なおアイリッシュアメリカンとともにwhiskyではなくwhiskeyと綴る。

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栄養・生化学辞典 「アイリッシュウイスキー」の解説

アイリッシュウイスキー

 アイルランドで作られるウイスキーの総称.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアイリッシュウイスキーの言及

【ウィスキー】より

…1171年イングランドのヘンリー2世がアイルランドを征服したさい,ウィスキーはスコットランドに伝えられた。15世紀にはハイランドでの製造が確立し,スコッチウィスキーはアイルランドのアイリッシュウィスキーと共存することとなった。アメリカでは,ヨーロッパ人の移住とともにウィスキー製造が伝えられ,18世紀の終りにはウィスキー製造は重要な産業となった。…

※「アイリッシュウイスキー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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