アエタ
あえた
Aeta
        
              
                        フィリピンのルソン島のピナツボ山の山麓(さんろく)地帯に住むネグリト系先住民集団。現在の人口は約5万人。フィリピンのネグリト系の人々はアジア大陸部から渡ってきた古い先住民であるが、マレー系などの移住民によって各島で山間部へ追いやられた。生業は、いも類を主食とする山地の焼畑耕作であるが、狩猟や漁労も組み合わせて、ほとんど自給自足の生活を送っていた。1991年のピナツボ山の大噴火によって、村や畑が埋まり、壊滅的な被害を受けた。政府によって用意された再定住地に暮らすようになったが、ふたたび山に戻る人々も出てきている一方、低地の生活への適応を目ざしている人々もある。
[木村秀雄]
                                                          
     
    
        
    出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
	
    
  
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