アガディール(読み)あがでぃーる(英語表記)Agadir

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アガディール
あがでぃーる
Agadir

北アフリカ、モロッコ南西部にある港湾都市。スース平野を流れて大西洋に注ぐスース川河口の北方に位置する。人口55万0200(1994)。果実、野菜などの農産物や、鉛、亜鉛、コバルト、モリブデン、マンガンなどの鉱産物が港から積み出され、漁港でもある。工業では冶金(やきん)工場がある。フランス支配下の1911年7月1日、ドイツの砲艦が入港、ドイツとフランスの関係が緊張するアガディール事件が起きた。1960年の大地震で市街はほとんど壊滅した。

[藤井宏志]

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デジタル大辞泉の解説

アガディール(Agadir)

モロッコ南西部、大西洋に面する港湾都市。スース川河口の北に位置する。16世紀前半にポルトガル支配下に置かれ、交易拠点になった。フランス植民地時代、ドイツ軍艦をこのに派遣し、フランスを威嚇したアガディール事件で知られる。現在はヨーロッパ風の海岸保養地として有名。

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世界大百科事典 第2版の解説

アガディール【Aghādīr】

モロッコ南西部の大西洋岸にある港湾都市。人口13万7000(1993)。スース平野を西流するスース河口の北方に位置する。16世紀前半ポルトガルに占領された後,モロッコ南部とヨーロッパを結ぶ商港として栄えた。19世紀に一時衰えたが,1950年新港が建設された。果実・野菜等の農産物や,鉛・亜鉛コバルトモリブデンマンガン等の鉱産物積出港であり,漁港でもある。工業として冶金工場がある。1911年7月1日,ドイツの砲艦が入港し,独仏関係が極度に緊張するアガディール事件(モロッコ事件)が起こった。

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