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アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計 あたかまおおがたみりはさぶみりはかんしょうけいAtacama Large Millimeter and Submillimeter Array

知恵蔵の解説

アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計

日米欧が共同で計画中の電波望遠鏡計画。日本からは文部科学省国立天文台が参加する。口径12mのパラボラアンテナ68台と口径7mのもの12台(合計80台)を組み合わせた干渉計で、南米チリのアタカマ高地(標高5000m)に建設する。ミリメートル及びそれより1桁短いサブミリメートルの波長帯で観測できる。分子ガス雲から誕生する恒星や惑星の形成過程、遠方の銀河の形成過程などの解明に活躍が期待される。

(谷口義明 愛媛大学宇宙進化研究センターセンター長 / 2007年)

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デジタル大辞泉の解説

アタカマおおがたミリはサブミリは‐かんしょうけい〔‐おほがた‐ハ‐ハカンセフケイ〕【アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計】

アルマ望遠鏡の正式名称。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計
アタカマおおがたミリはサブミリはかんしょうけい
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array; ALMA

チリのチャナントール高原にある標高 5000mのアタカマ砂漠に建設された,干渉方式の電波望遠鏡群。通称アルマ望遠鏡。2013年完成。66台のパラボラアンテナ(直径 12mが 54台,直径 7mが 12台)で構成され,そのうち 4台の 12mと 12台の 7mアンテナは日本が製作を担当,広がった天体からの信号を観測できるように設計,配置されている。2011年に 16台の 12mアンテナを使用して観測を開始した。観測に使用する電波の周波数は 84~720GHz(ギガヘルツ。波長では 0.42~3.6mmに対応)である。このアンテナ群は,アメリカ国立電波天文台,ヨーロッパ南天天文台,日本の国立天文台による国際共同観測組織である。個々のアンテナで受信される電波信号を,アンテナ群全体にわたって干渉合成すると,直径 16kmの巨大なパラボラアンテナ 1台に相当する解像度が得られる。高い角度分解能と広い電波受信面積により,ビッグバンの少しあとに形成されたはるか遠方の銀河から放出されるミリ波からサブミリ波(波長がミリより少し短い電波)を観測できる。太陽系外惑星(太陽系以外に存在する惑星)形成時のちり(ダスト)やガスからの電波も観測可能。(→電波天文学

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計
あたかまおおがたみりはさぶみりはかんしょうけい
Atacama Large Millimeter/submillimeter Array

チリのアンデス山脈、標高5000メートルの台地にある乾燥地帯(アタカマ砂漠)に建設されたミリ波・サブミリ波の地上大型電波干渉計。略称のALMA(アルマ)はスペイン語で「魂」や「心」という意味ももつ。アルマ望遠鏡ともいう。東アジア(日本・台湾)、北アメリカ(アメリカ合衆国・カナダ)、ヨーロッパとチリの国際共同プロジェクトである。2002年から建設が始まり2013年に本格運用が開始された。
 直径12メートルの可搬型高精度アンテナ50台とACAシステム(直径7メートルの可搬型高精度アンテナ12台と直径12メートルの可搬型高精度アンテナ4台)で構成され、全体を一つの電波干渉計として活用する。これらの可搬型電波望遠鏡を18.5キロメートルの範囲に配置して0.01秒角の空間分解能を得ることが可能である。
 観測周波数は80ギガヘルツ程度から950ギガヘルツ程度までをカバーし、ビッグ・バン後の最初の銀河の発見、太陽系や惑星の生成過程、宇宙物質の進化により生命誕生に迫ることが期待されている。[編集部]

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