《Atacama Large Millimeter/submillimeter Array》チリのアンデス山脈中のアタカマ砂漠に建設された大型電波干渉計。正式名称はアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計。ヨーロッパ、東アジア、北米、およびチリの国際協力により建設され、直径12メートルのアンテナ4台、直径7メートルのアンテナ12台からなる高感度観測を主とするアタカマコンパクトアレイ(ACA)(のちにモリタアレイと命名)と、直径12メートルのアンテナ50台からなる高分解能観測を行うアンテナ群で構成される。原始銀河、星・惑星系の形成などの観測を行う。2003年に着工、2009年より試験観測、2012年より本格運用が始まった。
南米・チリ共和国北部にあるアタカマ砂漠の高原に設置された巨大電波望遠鏡。正式名称はアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(Atacama Large Millimeter/submillimeter Array)。略称の「アルマ(ALMA)」はスペイン語で「魂」の意。直径7~12メートルの高感度パラボラアンテナ66台を組み合わせ、1つの望遠鏡として活用する。全体の直径は18キロメートルにも及び、地上に設置された望遠鏡としては世界最大。その分解能は、すばる望遠鏡やハッブル宇宙望遠鏡の約10倍とされる。日本が主導する東アジア、北米・ヨーロッパ諸国、チリの国際共同プロジェクトとして2002年に建設が開始され、13年に59基のアンテナが可動。同年10月に66台全てが揃う本格運用の開始が予定されている。