アナトールフランス

デジタル大辞泉 「アナトールフランス」の意味・読み・例文・類語

アナトール‐フランス(Anatole France)

フランス

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精選版 日本国語大辞典 「アナトールフランス」の意味・読み・例文・類語

アナトール‐フランス

  1. ( Anatole France ) フランスの作家格調のある文体と皮肉や風刺特色。思想的には懐疑的合理主義だが、社会主義的傾向も持った。小説「シルヴェストル=ボナールの罪」「タイス」ほか多数著作がある。(一八四四‐一九二四

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20世紀西洋人名事典 「アナトールフランス」の解説

アナトール フランス
Anatole France


1844.4.16 - 1924.10.13
フランスの詩人,小説家
パリ生まれ。
本名Françoise Thibault Anatole。
パリのセーヌ河畔の古本屋の一人息子として生まれる。イエズス会経営のスタニスラス学院に学び、ギリシャラテン教養を身につけた。ルコント・ド・リール知遇を得て、高踏派詩人として「黄金詩集」(1873年)を発表するが、やがて関心は小説の方に向かい、「シルベストル・ボナールの罪」(1881年)によって名声が高まる。また「ル・タン」誌の文芸時評を担当して「印象批評」を世に広め、1896年アカデミー・フランセーズ会員に選ばれ、1921年ノーベル賞を受賞

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「アナトールフランス」の解説

アナトール=フランス
Anatole France

1844〜1924
フランスの小説家・批評家
ドレフュス事件以後左傾して鋭い時代風刺を行った。知的懐疑主義者で,典雅名文を書いた。1921年ノーベル文学賞を受賞。代表作は『タイス』『神々は渇く』など。

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百科事典マイペディア 「アナトールフランス」の意味・わかりやすい解説

アナトール・フランス

→A.フランス

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367日誕生日大事典 「アナトールフランス」の解説

アナトール フランス

生年月日:1844年4月16日
フランスの小説家,評論家
1924年没

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「アナトールフランス」の解説

アナトール・フランス

フランス(アナトール)

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世界大百科事典(旧版)内のアナトールフランスの言及

【フランス映画】より

…1907年にデードがイタリアに去ったあと,その後を継いだのがマックス・ランデル(日本では長い間ランデと表記されてきた)で,やがてチャップリンにも影響を与えるその洒脱な喜劇が,第1次世界大戦まで全盛期を迎える。 映画を通俗的な娯楽として発展させようとしたアメリカ(ハリウッド)の歴史とは対照的に,映画を〈芸術〉に高めようとする志向がフランス映画には早くからあり,1907年にラフィット兄弟によって設立された〈フィルム・ダールFilm d’Art社〉がまず,安っぽい短編,トリック映画,見世物的映画の興行的行詰りを打開するために,当時の舞台の芸術家,人気俳優を起用し,またアナトール・フランスやエドモン・ロスタンといった有名作家のオリジナルシナリオや文豪の名作を映画化して新しい知識階級の観客層をつかまえ,まさに〈フィルム・ダール(芸術映画)〉への道を開くことになる(しかし,映画史家・理論家モーリス・ベッシーのように,〈それ自身においては演劇の複製に止まり,映画を誤った方向へ向かわせる結果となった〉という見方もある)。劇作家のアンリ・ラブダン作,アンドレ・カルメット,ル・バルジー共同演出,コメディ・フランセーズの名優たちの出演による《ギーズ公の暗殺》(1908)の大ヒットから,パテー映画社が設立したS.C.A.G.L.(著作者・文学者映画協会)の製作による,アルベール・カペラーニ演出,アンドレ・アントアーヌの自由劇場の名優の出演によるユゴー原作《ノートル・ダム・ド・パリ》(1911),《噫無情》(1912),アンドレ・アントアーヌ演出によるゾラの《ジェルミナール》(1914)等々をへて,ルイ・メルカントン演出,名女優サラ・ベルナール主演の大作《エリザベス女王》(1912)に至るまで,〈フィルム・ダール〉の名で呼ばれた演劇的文芸映画がヨーロッパのみならずアメリカにも影響を及ぼし(アドルフ・ズーカーが《エリザベス女王》を全米で公開して大ヒットさせ,フィルム・ダール社の映画づくりをモデルにパラマウントの前身であるフェイマス・プレイヤーズ社を創設したことはよく知られている),映画史上一つのエポックを画した。…

※「アナトールフランス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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