アニリド(その他表記)anilide

改訂新版 世界大百科事典 「アニリド」の意味・わかりやすい解説

アニリド
anilide


アニリンアミノ基-NH2水素原子1個をアシル基で置換したアミド総称。代表的なものにアセトアニリド(R=CH3),ベンズアニリド(R=C6H5)がある。アニリンに酸無水物または酸塩化物を作用させて作る。

一般に水に難溶の結晶性化合物であり,有機化合物定性分析においてカルボン酸の確認のための結晶性誘導体として利用される。希塩酸またはアルカリ水溶液中で加熱すると加水分解されてアニリンとカルボン酸になる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

化学辞典 第2版 「アニリド」の解説

アニリド
アニリド
anilide

アニリンのアミノ基の水素をアシル基で置換した形の化合物C6H5NHCORの総称.アセトアニリド(R=CH3)は代表的なアニリドである.一般に,カルボン酸の酸無水物,または酸塩化物にアニリンを反応させてつくられる.多くの場合,水に難溶の結晶性化合物であり,精製が容易なことからカルボン酸を確認するための誘導体として用いられる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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