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アハンカーラ ahaṃkāra

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アハンカーラ
ahaṃkāra

サンスクリット語で,我慢 (がまん) と漢訳される。インド六派哲学の一つであるサーンキヤ学派術語自我意識の意。根源的思惟機能 buddhi (覚) が開展した結果生じる。純物質的な一器官であり,3つの構成要素 triguṇaから成り,自己への執着を特質とする。アハンカーラがあるために人は自己本位の見解をいだいている。このような自我意識は,本来物質的なブッディを自我であると誤り,われわれの輪廻を成立させる要因となっていると説く。

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世界大百科事典 第2版の解説

アハンカーラ【ahaṃkāra】

インド哲学の用語で〈自我意識〉のこと。アハンは一人称代名詞〈私〉,カーラは〈行為〉の意。漢訳では〈我慢〉という。一般に利己心,我執を意味する語だが,サーンキヤ学派の哲学体系にとり入れられて,現象界を成立させる原理の一つとされた。それによれば,アハンカーラは〈私が行為する。これは私のものだ。これが私だ〉と,本来の自我ではないものを自我として誤認する機能をもち,この誤認を契機として輪廻が生じ現象界が成立する。

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世界大百科事典内のアハンカーラの言及

【サーンキヤ学派】より

…これは確認作用を本質とし,同じく三つの構成要素からなり,身体内部の一つの器官である。さらにそれから自我意識アハンカーラahaṃkāra(〈我慢〉)が現れる。これもまた3構成要素からなり,〈わがもの〉という観念の基体であり,根源的思惟機能を精神的原理であると誤認する。…

【サーンキヤ学派】より

…これは確認作用を本質とし,同じく三つの構成要素からなり,身体内部の一つの器官である。さらにそれから自我意識アハンカーラahaṃkāra(〈我慢〉)が現れる。これもまた3構成要素からなり,〈わがもの〉という観念の基体であり,根源的思惟機能を精神的原理であると誤認する。…

※「アハンカーラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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