アフメト・ハーシム(読み)あふめとはーしむ(英語表記)Ahmet Hâşim

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アフメト・ハーシム」の意味・わかりやすい解説

アフメト・ハーシム
あふめとはーしむ
Ahmet Hâşim
(1884―1933)

トルコ詩人バグダード名家に生まれる。1907年イスタンブールのガラタサライ・リセーを卒業後、イズミルの王立学校でフランス語教師を勤めるかたわら、フランスの象徴派の詩に心酔し、『メルキュール・ド・フランス』誌に寄稿。1909年、西欧との文学的交流を主張する文学派「未来夜明け」に参加しその旗手となった。1911年、ふたたびイスタンブールに上京して大蔵省翻訳官となった。その華麗な作風後世に大きな影響を及ぼした。

[永田雄三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

20世紀西洋人名事典 「アフメト・ハーシム」の解説

アフメト・ハーシム
Ahmet Hâşim


1885 - 1933
トルコの詩人。
バグダッド生まれ。
イズミルの王立学校でフランス語教師をしながらフランス象徴派に心酔し、「未来の夜明け」誌を主宰する。1911年、再びイスタンブールで大蔵省翻訳官になった。純粋詩をめざしたため、繊細な感情に裏付けされ、その華麗な作風は後世に影響を及ぼした。著作に「湖畔の時」(’21年)、「酒杯」(’26年)などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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