アメリカ古典期文化(読み)アメリカこてんきぶんか(英語表記)ancient cultures of the American continent

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アメリカ古典期文化」の意味・わかりやすい解説

アメリカ古典期文化
アメリカこてんきぶんか
ancient cultures of the American continent

アメリカ大陸における古代都市文明 (300頃~1000頃) 。古典期は集落規模の拡大による都市文明の開花期で,都市化に伴う人口の集中と労働力の増大は,これを統御し,指導教化する支配層の出現,専門的職業の分化,交易組織の拡大を促した。文化的にはピラミッド状基壇と巨大な神殿造営,美術,工芸の高度の発達,天体観測,暦の作成,象形文字と数字計算,時間観念の発達などが特色。代表的なものにマヤ文明テオティワカン文化,大規模な神殿建築,灌漑工事,陶芸染色冶金の技術にすぐれた南アメリカアンデス地帯の文明,特にモチーカ文化ナスカ文化,先インカ文明の中心,ティアワナコ文化がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android