アメンホテプ(4世)(英語表記)Amenhotep Ⅳ

旺文社世界史事典 三訂版 「アメンホテプ(4世)」の解説

アメンホテプ(4世)
Amenhotep Ⅳ

古代エジプト第18王朝の王(在位前1367〜前1350)
父王3世時代からアモン神崇拝の隆盛にともない,首都テーベの神官政治介入専横堕落が増大した。これに対抗するため,4世は都をテル−エル−アマルナに移し,テーベの守護神アモンを否定し,アトン神を絶対唯一神として信仰,自らイクナートン(アトンに愛されるの意)と改称した。しかし,アモン信仰とその神官の伝統的勢力は依然強く,次のツタンカーメン王のときにアモン信仰が再興した。なお,彼の時代にエジプト史でも特異とされる写実的なアマルナ芸術が生まれた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

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