ベドウィン族
ベドウィンぞく
Bedouin; Beduin
中東の砂漠に住む,アラビア語を話す遊牧民の総称。アラビア語ではバドゥ Badwで「町以外に住む人々」の意。特に北アフリカ,アラビア半島,エジプト,イスラエル,イラク,シリア,ヨルダンに多い。中東においてベドウィン族が占める人口比率は小さいが,利用している土地面積は広大なものである。大部分は牧畜を行ない,冬の雨季には砂漠に,夏の乾季には泉や川の近くに移動する。伝統的に農耕や手仕事を蔑視しているが,第2次世界大戦後の政治状況や経済発展を背景として定住化が進んでいる。1950年代以降,中東各国政府はベドウィン族の放牧地を接収するなど牧畜を規制し,ベドウィン族と農耕民との間の土地をめぐる紛争も増加した。生活の糧となる家畜の種によって社会階層が分類され,特権階級はラクダを飼育し,サハラ砂漠,シリア砂漠,シャルキーヤ砂漠に住む。そのほか,ヤギやヒツジを飼育しヨルダン,シリア,イラクの農耕地の近くに住む集団や,ウシを飼育し南アラビアやスーダンに住む,バッガラ Baqqārahと呼ばれる集団などがある。父系制,一夫多妻婚の社会で,シャイフ sheikhと呼ばれる一族の長が,長老会議の助けを得て部族を統率する。宗教的な伝統は生活のなかで重要な役割を果たし,厚意,勇気,品位,名誉,独立心などが重んじられる。今日ではほとんどがイスラム教を信仰している。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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ベドウィン族
ベドウィンぞく
Bedouins
アラブ系遊牧民の総称
隊商取引・略奪などに従事したが,7世紀にイスラームに帰依し,勢力拡大の原動力となった。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
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