アルカラ-デ-エナレスの大学と歴史地区(読み)アルカラデエナレスのだいがくとれきしちく

世界遺産詳解の解説

アルカラデエナレスのだいがくとれきしちく【アルカラ-デ-エナレスの大学と歴史地区】

1998年に登録された世界遺産(文化遺産)。スペイン中央の首都マドリード自治州東部に位置する、大学を中心として計画的に造られた世界最初の学術都市である。小説『機知あふれる騎士 ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ』の作者ミゲル・デ・セルバンテスの生誕地としても知られる町である。15世紀末から16世紀初頭にかけて大学都市の建設が始まり、1499年にサン・イルデフォンソ学院が創設、1508年に大学が開講された。印刷技術が持ち込まれた後には、世界初の多言語対訳聖書が刊行されている。大学は1836年にマドリードに移転され(現在のマドリード・コンプルテンセ大学)、アルカラ・デ・エナレスの町は徐々に衰退していったが、1977年に地元念願のアルカラ大学が開校している。ヨーロッパで最初の計画的な大学都市であることなどが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はUniversity and Historic Precinct of Alcalá de Henares

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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