アルバータ州(読み)アルバータ(その他表記)Alberta

関連語 カナダ西部

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルバータ州」の意味・わかりやすい解説

アルバータ〔州〕
アルバータ
Alberta

カナダ中西部の州。州都はエドモントン。アメリカ合衆国から連なるグレートプレーンズ (大平原) を占めるプレーリー3州の西端。州域は,南西部がカナディアンロッキー山脈で区切られる以外は,すべて経緯線で区画され,北緯 49°~60°,西経 110°~120°の間にあり,ピース,アサバスカ,サスカチュワンなどの河川流域に属する。この一帯は,18世紀中頃から毛皮交易商人が入り,ハドソン湾会社,北西会社の両社が各地に交易所を設置してその経営にあたった。 1870年ハドソン湾会社からカナダ自治領に移譲され,南部からヨーロッパ人による牧畜を主とした開発が進展。 75年ノースウェスト准州となり,82年には,人口増加に伴い,このなかに現在の州域となる行政区がおかれ,1905年州に昇格。州名は,イギリスのビクトリア女王の王女ルイーズ・アルバータにちなむ。 04年の早生コムギの開発によりコムギ栽培が普及し,州南部と北西部のピース川流域で,大規模経営によるコムギ栽培,ウシヒツジ飼養が行われるようになった。 47年の州都エドモントン南方での石油発見以来,石炭,金属資源に加えて石油,天然ガスの開発が進展し,観光とともに州経済を支えている。アサバスカ川流域には豊富なオイルサンド鉱床がある。急速に進む経済開発観光開発に対し,近年は自然保護の観点から種々の規制が行われている。主要都市は,エドモントンのほかカルガリー,レスブリッジなど。面積 66万 1190km2。人口 254万 5553 (1991) 。

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