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カナダ、アルバータ州中部にある同州の州都。人口66万6104、大都市圏人口93万7845(2001)で、同州最大の都市。市南方28キロメートルに国際空港がある。農牧業、石炭業、とくにカナダの60%以上を産出する油田地帯の石油工業中心地で、近年の発達は目覚ましく、人口も急増している。1951年の大都市圏人口は約19万であったから、その増加率は著しい。市街はノース・サスカチェワン川の両岸を占め、カナダ北西部の鉄道、空路の要衝で、周辺農村地域への物資の集散地としても重要。石油精製工場や石油化学工場が集中し、75年大精油工場が完成するに及んで、アルバータ州の4分の3、カナダ西部の半分近くの精油能力を有している。しかし、製造業従事者の割合は少なく、カナダの大都市のなかでは平均以下である。60年代以降、州北部のタールサンドの発見で活気をよび、パイプラインが集結し、東部のトロントやモントリオール、西部のバンクーバーへ石油が送られている。
エドモントンは1795年、ハドソン湾会社の毛皮取引所として、現在よりノース・サスカチェワン川の下流約32キロメートルの地点に建設された。1947年にエムピリアル石油会社が市の南方レダック地域で石油を発見し、以後急速に発展した。市街はイギリス風の雰囲気を残しており、とくに都市公園はよく整備され、ノース・サスカチェワン川両岸は緑地公園として市民の憩いの場とされている。アルバータ大学があり、北方圏研究の中心となっている。
[山下脩二]
カナダ,アルバータ州中部の州都。大都市域人口101万6007(2005)。ハドソン湾会社の毛皮交易所が1795年に建設されたが,その後の発展は遅く,19世紀末のクロンダイク・ゴールドラッシュの際,物資補給基地として脚光を浴びた。1905年にアルバータ州の創設とともに州都となったが,飛躍的な発展を遂げたのは47年,市の南方約32kmの地に大油田が発見されて以来のことである。以来,カナダ石油産業の一大中心地として知られ,2本のパイプラインが西はアメリカ合衆国のカリフォルニア,東はモントリオールと結んでいる。主要産業は石油関連工業のほか,鉄鋼業,農機具製造など。アラスカ・ハイウェーが通り,国際空港もあり,カナダ北方への玄関口として知られ,北方開発の進展とともに市の繁栄も著しい。地名はイギリス,ロンドンのエドモントン川からとられた。アルバータ大学の所在地。
執筆者:大原 祐子
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