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アルフォンソ6世(勇猛王) アルフォンソろくせい[ゆうもうおう]Alfonso VI, el Bravo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルフォンソ6世(勇猛王)
アルフォンソろくせい[ゆうもうおう]
Alfonso VI, el Bravo

[生]1042頃
[没]1109.6.30. トレド
レオン王 (在位 1065~1109) ,カスティリア王 (在位 1072~1109) 。フェルナンド1世 (大王) の次男。父王は王国を3分して3子に与えた。アルフォンソ6世はレオンを割当てられたが,1072年長兄サンチョ2世 (強力王) が没して,カスティリア=レオンを再統一した。 77年スペイン皇帝を名のった。 72年から 86年にかけて軍を指揮してスペイン領を拡大し,トレドを陥落させ (1085) ,イスラムとの境界線をタグス川まで広げた。以後イスラムの諸小王国を治めたが,その文化・宗教上の自由を許すつもりであった。しかし王がスペインの教会の改善のために連れてきたフランスのクリュニー派の修道士の反対により,信仰の自由は許可できず,逆に礼拝式などが強調されるようになった。さらに王はタイファ (小国王) に経済的負担をかけすぎたため,彼らは北アフリカのムラービト朝の援助を求めた。王の軍は勇猛なベルベル族の強襲を受け壊滅し,国土回復運動は一時中断した (86) 。王の業績は領国を法治国とすることに成功したことである。また民族的英雄エル・シッドが王に仕え,国土回復運動のためにはなばなしく活躍したことも有名である。

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