イタチムシ(読み)いたちむし

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イタチムシ
いたちむし / 鼬虫

袋形(たいけい)動物門腹毛虫綱イタチムシ目に属する水生微小動物の総称、またはそのなかの1種。哺乳(ほにゅう)類のイタチに似ているのでこの名がある。イタチムシ類は、体長0.3~0.5ミリメートル。体の表面がクチクラで覆われ、背面にはその変形である鱗片(りんぺん)や刺毛を備える。それらの形状や分布および足指の形態などは分類の標徴とされ、7科18属に分類されている。各地の湖沼や海浜の砂泥帯、水草の生育域、コケ群落、土壌のすきまにたまっている水に生息する。室内の金魚鉢や花瓶の水にも多数出現する。本来は雌雄異体であるが、繁殖はもっぱら処女生殖である。日本で最初に発見されたイタチムシ類の学名はChaetonotus nodicaudusであったが、その後は再発見されておらず、現在は属名もPolymerurusに変更されている。

[鈴木 實]

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百科事典マイペディアの解説

イタチムシ

腹毛動物門の動物の総称,またはその1種。イタチムシは体長0.3mmで,体表は小さな板でおおわれ,各鱗板には1本の棘毛(きょくもう)をもつ。にすみ,体の後端にある2本の長い突起でとびはねることもある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イタチムシ
Chaetonotus nodicaudus

袋形動物門腹毛綱イタチムシ目イタチムシ科。体は円筒形状で,体長 0.3mm,体幅 0.04mm。体背面はの鱗のような鱗板で一面におおわれるが,おのおのの鱗板には1本の刺毛が生えているために,体全体からとげが出ているようにみえる。腹側にはに繊毛帯があり,これで物の上をはったり,池や沼を滑るように泳いだりする。またの先にある2本の長い突起を使ってとびはねることもできる。微小な藻類などを食べる。

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