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イチイガシ

百科事典マイペディアの解説

イチイガシ

カシ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イチイガシ
いちいがし
[学]Quercus gilva Bl.

ブナ科の常緑大高木で、幹はまっすぐに立ち、高さ25メートルに達する。老樹では灰褐色の樹皮が落ちた跡にコルク層の渦巻模様がみられる。葉は倒披針(とうひしん)形で先端に鋸歯(きょし)をもつ。裏面に黄褐色の短毛が密生し、他のカシ類と区別できる。堅果は当年の秋に熟し、そのまま食用となる。殻斗(かくと)は6、7層の輪があり褐毛を密生する。千葉県以西の本州、九州に多く、台湾、中国大陸東部の暖帯に分布する。肥沃(ひよく)な土地を好み、神社などによく残っている。材は粘り強く、船や艫(ろ)の材として使われた。[萩原信介]

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世界大百科事典内のイチイガシの言及

【カシ(樫)】より

…ツクバネガシQ.sessilifolia Bl.はアカガシに似ているが,葉柄が短く,ひなたの葉は先端部に鋸歯があり,少し裏に巻いている。イチイガシQ.gilva Bl.(イラスト)は枝や葉裏に黄褐色の星状毛が密生する。いずれも春の新葉の開出と同時に開花する。…

【団栗】より

…どんぐりの渋さの程度は種により異なり,それに応じて食用とされる頻度も異なる。遺跡に貯蔵されているどんぐりで最も多いのは,それほど渋くないイチイガシである。このほか,中国ではクヌギの殻斗を染料としたし,果皮が堅くて乾いても変形しないどんぐりは,玩具や装飾品に使われ,こま,弥次郎兵衛,笛,人形などをつくる。…

※「イチイガシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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