最新 地学事典 「イリノイ氷期」の解説
イリノイひょうき
イリノイ氷期
Illinoian glacial Stage
北米大陸に発達する第四紀の第三氷期で,ヤーマス,サンガモン両間氷期の間。ヨーロッパのミンデル~リス氷期に対比。T.C.hamberlin(1896)がIllinoisと命名。F.Leverett(1898)がIllinoianと改名。Buffalo Hart, Jacksonville, Payson亜期に三分することがある。イリノイ氷成堆積物は米国イリノイ州に最もよく発達するほか,インディアナ,オハイオ,アイオワ,ウィスコンシン,サウスダコタ各州に分布。模式地では主に粘土とシルトに富んだ漂礫土で,かなり変形した氷堆石堤を残す。古い漂礫土より薄いが礫が多い。同堆積物はレスを伴い,顕著に発達した土壌帯がみられる。イリノイ氷期の気候はカンザス氷期よりわずかに暖かで乾燥しており,現在よりわずかに湿潤。マストドン,マンモスなどがおり,完新世陸生動物群の60%が生息した。
執筆者:藤井 昭二
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

