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イロカノ族 イロカノぞくIlocano; Ilokano

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

イロカノ族
イロカノぞく
Ilocano; Ilokano

フィリピンのルソン島北西部イロコス地域を本拠とするマレー系の一民族。スペインによる統治が始った頃は,ほとんどイロコス地域に居住していたが,現在では東方のカガヤン川流域,南方のリンガエン湾後背地にまで及び,ミンダナオ島やハワイへの移住も多い。イロカノ語はオーストロネシア語族に属するが,話者人口はおよそ 500万人に達すると推定される。陸稲栽培が主生業で,各種の野菜を栽培し,豚,鶏,やぎなどを飼育している。おもな現金収入源はタバコであるが,一般には乾季に手工芸品や賃金労働で現金を得る。多くはバリオと呼ばれる農村に住み,カトリックを信仰する。

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世界大百科事典 第2版の解説

イロカノぞく【イロカノ族 Ilokano】

フィリピンのいわゆる平地キリスト教民の一グループで,ルソン島北部の西海岸のイロコス・ノルテ,イロコス・スール両州およびカガヤン河谷などに住み,イロカノ語を話す。人口約468万(1975)で,セブアーノ族,タガログ族に次いで第3位,総人口の11%を占める。その性向は他の諸族に比して勤勉で忍耐強く,生活は質素で倹約家であるといわれる。料理にはイワシなどの小魚を塩漬にしたバゴオンと呼ばれる調味料を頻繁に用い,野菜を煮ておかずとすることを好む。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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