インターリッジ計画(読み)インターリッジけいかく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インターリッジ計画」の意味・わかりやすい解説

インターリッジ計画
インターリッジけいかく

中央海嶺学際的,国際的に研究する計画。インターリッジ国際海嶺研究計画機構 International Cooperation in Ridge-Crest Studiesが提唱。中央海嶺において,地形,地球物理,岩石生物などさまざまな観点での調査を行なう際に,単独国では実施が難しい計画立案や情報交換,技術・装置の共同利用について,国際的協力のもとに促進することを目的とする。1992年頃から本格的に始動し,アメリカ合衆国イギリス,中国,ドイツ日本フランスなどを代表とする約 30ヵ国の研究者が関与するようになった。日本は 1993年にアメリカ,イギリス,フランスの研究者を招待し,東京大学海洋研究所の海洋観測船白鳳丸』でインド洋中央海嶺の 3重点付近で調査を行なうなど,多くの航海で参画している。

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百科事典マイペディア 「インターリッジ計画」の意味・わかりやすい解説

インターリッジ計画【インターリッジけいかく】

中央海嶺の観測を目的とした国際計画。もともとは米国独自で行ってきた観測計画を国際化したもの。すでに,米国・フランス共同のFARA(1991年)などの計画が発表されている。日本でも東京大学海洋研究所,科学技術庁などによりインターリッジ・ジャパンが設立され,1994年しんかい6500システムを使って,大西洋中央海嶺の潜航調査および東太平洋海膨潜航調査(MODE'94)を実施した。→海嶺

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