コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ウェイドレ Wladimir Weidlé

2件 の用語解説(ウェイドレの意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

ウェイドレ【Wladimir Weidlé】

1895‐1979
ロシア出身の美術史学・美学者。ペテルブルグに生まれ,1924年パリに亡命。ビザンティン美術史に関する業績のほか,代表作《芸術の運命》(1936)や晩年の諸論文で,現代芸術はもはや芸術と呼ぶに値せず,単なる美的対象にすぎないと考え,形式にのみ重点をおき分化していった現代の前衛を批判した。また,人間と芸術の全体性の回復は宗教との結びつきによってのみ可能だとした。【鐸木 道剛】

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウェイドレ
うぇいどれ
Владимир Васильевич Вейдле Vladimir Vasil'evich Veydle
(1895―1979)

ロシアの芸術史家。ペテルブルグに生まれる。1916年ペテルブルグ大学史学科卒業。21~24年同大学で芸術史を講義。24年パリに移り、32年正教神学校教授となりキリスト教芸術史を担当。文芸批評美術批評にも筆を振るう。『芸術の滅亡』(1937/邦訳名『芸術の運命』)では宗教を離れた現代芸術の諸相を分析、その再生の道を宗教との新たな結び付きのうちに暗示した。これを敷衍(ふえん)したのが『アリステの蜜蜂(みつばち)』(1954)である。ロシア文化をめぐる著作も多く、『ロシア、その不在と現存』(1949/邦訳名『ロシア文化の運命』)では、ソ連時代のロシアにおける反文化のよってきたるゆえんを解明している。[青山太郎]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ウェイドレの関連キーワード中村渓男ウィンケルマン滝精一美術史ロシア美術館乾由明上野照夫村田良策森田亀之助守屋謙二

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone