ウェーンライト(英語表記)Wainwright, Jonathan Mayhew

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェーンライト」の意味・わかりやすい解説

ウェーンライト
Wainwright, Jonathan Mayhew

[生]1883.8.23. アメリカ,ワシントン,ワラワラ
[没]1953.9.2. アメリカ,テキサス,サンアントニオ
アメリカの陸軍軍人,大将。 1906年陸軍士官学校を卒業して騎兵士官となる。第1次世界大戦ではヨーロッパで戦った。 40年少将としてマニラに向い,フィリピン師団の師団長に任じられる。第2次世界大戦が始ると,アメリカ=フィリピン連合軍の指揮官として前線将兵とともに戦った。 42年3月に D.マッカーサー将軍がバターンを捨ててオーストラリアに脱出すると,すでに敗色の濃い在フィリピン=アメリカ連合軍司令官となり,同年5月に日本軍に降伏。 45年8月まで捕虜として台湾,満州 (現中国東北地区) に過した。回顧録"General Wainwright's Story" (1946) がある。

ウェーンライト
Wainright, Samuel Hayman

[生]1863.4.15.
[没]1952.12.7.
アメリカのメソジスト教会宣教師。 1888年来日し,大分中学校英語教師となり,かたわら伝道に励んだ。神戸に移り (1890) ,パルモア英学院院長,関西学院教授,南メソジスト教会日本人会議長となる。いったん帰国 (1900) ,再来日 (12) し,日本キリスト教興文協会を創設。また教文館を設立した。主著"The Methodist mission in Japan" (35) ,『プロテスタント基督教の原理』 (37) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android