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ウォイツェック Woyzeck

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウォイツェック
Woyzeck

ドイツの劇作家 G.ビュヒナー戯曲未完。 1879年出版,初演 1913年ウィーン。未完のため,戯曲としての形は完成しておらず,いくつかの場面が残されているだけである。しがない兵士のウォイツェックは,生きがいであった恋人のマリーが上官と通じたことから,血まみれの刃物のような月に照らされた池の近く,林の中で彼女を殺害し,みずからも池に沈むという悲劇。ドイツ文学史上初めてプロレタリアートを登場させた戯曲ともいわれ,平凡な主人公が周囲の俗悪な環境によって次第に狂気に駆られていくさまを,鋭いイメージで描いている。のちに,A.ベルクがこの戯曲をオペラとして作曲し (1925) ,広く世界に知られることとなった。

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