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エノク Enoch

翻訳|Enoch

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エノク
Enoch

ヘブライ語で「従う者」の意。 (1) カインの息子。イラドの父。世界最初の都市は彼の名にちなんでエノクと名づけられたとされる (創世記4・17) 。 (2) ヤレドの息子。メトセラの父で,人類の7世代目 (創世記5・18~24) 。彼については,365歳まで神とともに歩んだといわれる。しかし正確な資料は今日なく,彼に関する物語は,メソポタミアに伝わる太陽に最も近い7代目の王エンメデュランナの話に似ているといわれる。旧約聖書最大の偽典エノク書』は彼に帰せられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エノク
えのく
Enoch

『旧約聖書』の「創世記」第5章にみられる人類の祖先アダムからノアに至る系図の7番目に登場する人物。神とともに歩み、死ぬことなく天にあげられたとされている。これは、メソポタミアの伝説にも、洪水前の10人の王のうち7番目の王が太陽神にとくに寵愛(ちょうあい)された、とされているのに対応している。エノク伝説は新約の「ヘブル書」(11章5節)や、「旧約偽典」の「エノク書」などで取り上げられている。[木田献一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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