オダリスク

デジタル大辞泉 「オダリスク」の意味・読み・例文・類語

オダリスク(〈フランス〉odalisque)

トルコ後宮ハレム)の女に仕える女奴隷。18世紀以降の東洋趣味高揚の中で、後宮の美女は、多く、ヨーロッパ絵画の画題となった。アングル作品が有名。

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精選版 日本国語大辞典 「オダリスク」の意味・読み・例文・類語

オダリスク

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] odalisque 元来はトルコ語 ) オスマントルコスルタンに仕える女奴隷。ハーレムの女。一八世紀末以降、東洋趣味の高揚と共にヨーロッパ絵画の主題とされることが多くなった。

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百科事典マイペディア 「オダリスク」の意味・わかりやすい解説

オダリスク

トルコ語のodaliqを語源とするフランス語で,ハレムの女奴隷あるいは寵姫(ちょうき)のこと。オリエンタリズム(東方異国趣味)の典型的画題であり,アングルルノアールマティスなど,フランス画家がよくとり上げた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「オダリスク」の意味・わかりやすい解説

オダリスク
おだりすく
odalisque フランス語

スルタンの女たちに仕える女奴隷、あるいはそのハレムの女。トルコ語ではオダリクであったものが、フランス語に誤用されてオダリスクとなった。19世紀フランスに流行した東方趣味に基づく、いわゆるオリエンタリズムの画家たちにとってまたとない題材を提供した。とりわけ『グランド・オダリスク』を頂点とするアングルの作品では、オダリスクたちは装飾味豊かで官能的な美神に変じている。その後ルノワールマチスたちがオダリスクを主題に取り上げるのは、これらの画家が色彩画家であったことの証(あかし)である。

[高見堅志郎]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オダリスク」の意味・わかりやすい解説

オダリスク
odalisque

トルコ語の odaliq (部屋) からきた語。イスラム君主のハレムに仕える女奴隷あるいは寵姫。 19世紀初頭,フランスの画家たちが好んで作品の主題とした。おもな例はアングルの『グランド・オダリスク』 (1814,ルーブル美術館) ,ルノアールの『オダリスク』 (バーンズ財団) ,マチスの『赤いキュロットのオダリスク』 (パリ国立近代美術館) など。

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