オリッサ州(読み)オリッサ(英語表記)Orissa

デジタル大辞泉 「オリッサ州」の意味・読み・例文・類語

オリッサ(Orissa)

インド中東部の州。ベンガル湾岸は農業地帯で米・豆・ジュートサトウキビなどを産する。北部鉄鉱石クロムなどの資源が豊富。州都ブバネシュワルオディシャ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オリッサ州」の意味・わかりやすい解説

オリッサ〔州〕
オリッサ
Orissa

インド東部,ベンガル湾に面する州。州都はブバネスワル。使用言語はオリヤ語。州の中央を北西から南東にかけてマハーナディ川が広い谷をつくって流れ,下流で広い三角州を形成。北部はチョタナーグプル高原に続く丘陵地,南西はイースタンガーツ山脈の山々で,ともに厚い森林におおわれる。マハーナディ川,ブラーマニ川の三角州を除くと海岸平野は狭小。南部の海岸には砂州で囲まれたインド最大の湖チルカ湖がある。年降水量は東部で 1800mm,西部で 1200mmで,夏の南西モンスーン季にはきわめて高温多湿となる。古代からカリンガ王国の諸王朝のもとに仏教,ジャイナ教ヒンドゥー教の文化が栄えた。イスラム勢力進出は 1568年で,8年後にはムガル帝国,1751年マラータ王国,1803年にイギリスの支配下となった。米作を主とし,ほかにサトウキビ,ジュートなどを栽培。特産物にカレー粉などに用いるターメリックがある。マハーナディ川上流部のヒラクドダムは世界最大級のアーチダムで,24万 kWの発電を行う。この電力を利用してルールケラに鉄鋼基地があり,このほかセメント,製紙,ガラス,製糖などの工業がある。北部の丘陵地は地下資源に富み,鉄鉱石をはじめ,マンガン,石炭,ボーキサイトを産する。ブバネスワルとカタック国際空港がある。面積 15万 5707km2。人口 3151万 2070 (1991) 。

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