オルケスタティピカ(その他表記)orquesta típica[スペイン]

精選版 日本国語大辞典 「オルケスタティピカ」の意味・読み・例文・類語

オルケスタ‐ティピカ

  1. 〘 名詞 〙 ( [スペイン語] orquesta tipica 標準的編成管弦楽団の意 ) スペイン語圏の諸国で、標準編成の管弦楽団のこと。日本では、おもにポルテニア音楽アルゼンチンタンゴミロンガなど)を演奏するためのバンドネオンバイオリンピアノベース基本に編成した楽団をいう。

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改訂新版 世界大百科事典 「オルケスタティピカ」の意味・わかりやすい解説

オルケスタ・ティピカ
orquesta típica[スペイン]

〈標準的な楽団〉の意味。一般にアルゼンチンタンゴ用語と解されているが,タンゴに限らず,ラテンアメリカ各種音楽で使われる。それぞれの国もしくは文化圏の独特の民俗音楽サウンドを作り出すための楽器編成を意味し,タンゴの場合は,バンドネオン3~6,バイオリン3~6に,ピアノ,コントラバスを加えた合計10人くらいの編成がそれに当たる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オルケスタティピカ」の意味・わかりやすい解説

オルケスタティピカ
orquesta tipica

アルゼンチンタンゴの大編成の楽団のこと。通常バンドネオン,バイオリン数個とピアノ,ベース各1から成る。

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世界大百科事典(旧版)内のオルケスタティピカの言及

【タンゴ】より

…1917年に《わが悲しみの夜》を歌って以来アルゼンチンのアイドル歌手となったカルロス・ガルデールにより,水準の高い歌謡としてのタンゴが普及したことも見落とせない。楽団演奏はバイオリン,バンドネオン(それぞれ2~6),ピアノ,コントラバスの編成(これを標準楽団の意味で〈オルケスタ・ティピカorquesta típica〉という)が定型化し,20年代までに《ラ・クンパルシータ》(マトス・ロドリゲスGerardo Hernán Matos Rodríguez作曲。1917年レコード化)など古典的名曲の数々が作られるとともに,演奏スタイルの型も完成された。…

※「オルケスタティピカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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