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オンコセルカ症 オンコセルカショウ

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デジタル大辞泉の解説

オンコセルカ‐しょう〔‐シヤウ〕【オンコセルカ症】

oncocerciasis》回旋糸状虫という細長い糸状の線虫オンコセルカによって起こる風土病。皮下に大きなこぶ状の腫瘤(しゅりゅう)を作り、激しいかゆみと発疹を伴う。幼虫が血管を通って目に至ることもあり、重症になると失明の恐れがある。中南米アフリカ中央部、アラビア半島で発生。イベルメクチンが有効。川で繁殖するブユによって媒介されることから、「河川盲目症」あるいは「河川失明症」とも呼ばれる回旋糸状虫症

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オンコセルカ症
おんこせるかしょう
Onchocerciasis

ブユやカが媒介し、オンコセルカとよばれる線虫(回旋糸状虫)によって引き起こされる風土病。回旋糸状虫症ともいい、アフリカや中南米など熱帯地域に多く発生する。皮膚に腫瘤(しゅりゅう)とともに急性の激しいかゆみや発疹(ほっしん)を生じ、幼虫が血管を介して目に到達するなどして症状が進むと失明する可能性もある。川で繁殖するブユやカによって広がることから、河川盲目症、河盲症、あるいは河川失明症ともよばれる。WHO(世界保健機関)によって「顧みられない熱帯病」に指定されており、マクロライド系抗生物質であるイベルメクチンが特効薬とされる。イベルメクチンは、ノーベル医学生理学賞受賞者の大村智(おおむらさとし)によって発見された放線菌から放出される化学物質「エバーメクチン」を基に、アメリカの製薬会社によって開発された寄生虫駆除薬である。この製薬会社はその後、大村による特許の権利放棄をうけてアフリカなどでこの薬を無償で提供し、オンコセルカ症による失明を食い止めることに力を注いだ。その結果、この寄生虫感染症を2025年までに撲滅するめどが立つことになった。[編集部]

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世界大百科事典内のオンコセルカ症の言及

【オンコセルカ】より

…回旋シジョウチュウ(糸状虫)ともいう。アフリカ,中南米などの熱帯地方に分布するシジョウチュウの1種で,オンコセルカ症の原因となる。袋形動物門線虫綱ディペタロネマティダエ科に属し,成虫の体長は雌33.5~50cm,雄はその約1/10の19~42mm,体幅はそれぞれ0.3~0.4mm,あるいは0.1~0.2mmで細長いセンチュウ(線虫)であるが,ヒトの皮下組織内にコイル状になって寄生し,皮下腫瘤(こぶ)を形成する。…

※「オンコセルカ症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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