(読み)ブユ

デジタル大辞泉 「蚋」の意味・読み・例文・類語

ぶゆ【×蚋/蟆子】

双翅そうしブユ科の昆虫総称。体は小形で短く、頭部に大きい複眼をもち、胸部が膨らみ、はねは幅広い。雌は人畜から血を吸う。刺されると、痛みが激しく、はれる。幼虫水中にすむ。ぶと。ぶよ。 夏》

ぶよ【×蚋/蟆子】

ブユ別名 夏》

ぶと【×蚋/蟆子】

ブヨの別名。

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精選版 日本国語大辞典 「蚋」の意味・読み・例文・類語

ぶゆ【蚋・蟆子】

  1. 〘 名詞 〙 ハエ双翅)目ブユ科に属する昆虫の総称。体長一~四ミリメートルぐらい。体形はハエに似ているが、きわめて小さい。体は黒色灰色などで、はねは透明。人畜に群がって吸血し、フィラリアなどの病原体も媒介する。アシマダラブユ、ウマブユなど、日本に約七〇種が分布する。ぶよ。ぶと。《 季語・夏 》

ぶと【蚋】

  1. 〘 名詞 〙ぶゆ(蚋)《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「ますら男が入ぬる山のふとやあぶほくしはささでさされこそすれ」(出典:狂歌・道増誹諧百首(1558‐69頃か))

ぶよ【蚋】

  1. 〘 名詞 〙ぶゆ(蚋)《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「目の中へ蟆子(ブヨ)が飛び込んだ」(出典黄表紙・十四傾城腹之内(1793))

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普及版 字通 「蚋」の読み・字形・画数・意味


14画

(異体字)蚋
10画

[字音] ゼイ
[字訓] ぶと

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ぜい)。〔説文十三上に「秦・晉には之れをと謂ひ、楚には之れを(ぶん)(蚊)と謂ふ」(段注本)とあり、ぶとのほかに、蚊をもいう。〔爾雅、釈虫〕の〔釈文〕に「秦人を謂ひてと爲す」とみえる。〔玉〕に「毒を含む蛇なり」とあり、毒蛇をもいう。

[訓義]
1. ぶと。
2. か。
3. 毒蛇。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕蚋 奴可我(ぬかが) 〔名義抄 ダニ・ヌカミ 〔字鏡集 カ

[熟語]

[下接語]
・虫・飛・蚊・蠅

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蚋」の解説

蚋 (ブユ)

動物。ケシキスイ科の昆虫。クリヤケシキスイの別称

蚋 (ブユ)

動物。ブユ科の昆虫の総称

蚋 (カ)

動物。カ科の昆虫の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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