オンデマンド出版(読み)おんでまんどしゅっぱん(英語表記)book on demand publishing

知恵蔵の解説

オンデマンドとは、「要求に応じて」の書籍や雑誌のコンテンツ(中身)をデジタルデータ化(電子データ化)してコンピューターに蓄積し、利用者の要求に応じて、必要な時、必要な数を出力、提供する、いわば要求即応型デジタル出版の総称オンデマンド出版には次の形態がある。(1)紙の本として印刷製本するプリント・オンデマンド、(2)CD‐ROMやメモリーカードなどのパソコン用記憶媒体に収めるパッケージ型オンデマンド、(3)インターネットを通じ利用者がパソコンや携帯端末にダウンロードして読むネットワーク型オンデマンドで、オンライン出版、Web Publishing、電子書店ともいう、(2)(3)のデジタル化されたコンテンツを総称し電子書籍とも呼ぶ。

(村上信明 出版流通ライター / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

希望者の注文に応じて書籍などを印刷・製本して販売する出版形態。雑誌や書籍のデータをデジタル化しておき、インターネットなどを通じて注文を受ける。在庫をもたず、小口の注文にも対応できるように考えられたもの。既刊の書籍用に開発されたものだが、雑誌の特集などを集めて特注冊子を作るといった利用方法もある。プリントオンデマンドオンデマンド印刷POD(print on-demand)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

オンデマンド(on demand)とは英語で〈要望に応じて〉の意。オンデマンド出版は〈注文生産方式による出版〉を指す。パソコンのDTP画面から直接印刷することのできるオンデマンド印刷機を用いた書籍制作の方法。オフセット印刷と異なり小部数印刷に適しており,読者の需要に応じた冊数を制作することができる。1990年代末からアメリカやヨーロッパで試みられ,日本でも絶版書籍の復刻や新刊書籍を出版するための新しい方法として注目されている。
→関連項目ブログ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

図書館情報学用語辞典 第5版の解説

読者からの注文に応じて,その都度必要な部数だけを印刷・製本して販売する出版方式.以前は図書の内容をマイクロフィルムで蓄積していたが,現在ではデジタル化してコンピュータに蓄積し,ウェブサイトなどで注文を受け付ける.もともとは品切れや絶版となった図書を1冊から復刻するための出版方式であったが,現在は最初からオンデマンド出版のみで刊行される図書も増えている.出版社にとっては在庫・出荷コストが軽減され,読者にとっては注文した図書が確実に入手できるという利点がある.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

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