オーレオマイシン

精選版 日本国語大辞典 「オーレオマイシン」の意味・読み・例文・類語

オーレオマイシン

  1. ( Aureomycin ) 抗生物質の一つ。クロルテトラサイクリンの商標名。黄色の結晶で、水に溶けにくく、苦味がある。トラコーマ、第四性病などのウイルス発疹熱発疹チフス恙虫(つつがむし)病などのリケッチア百日咳梅毒などに有効。
    1. [初出の実例]「お嫁さんの身体が弱っちゃっているものだから、ストレイプトマイシンだの、オーレオマイシンだのペニシリンを打った」(出典:随筆寄席第二集(1954)〈辰野・林・徳川〉)

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栄養・生化学辞典 「オーレオマイシン」の解説

オーレオマイシン

 C22H23ClN2O8 (mw478.89).

 クロルテトラサイクリンともいい,抗生物質の一つ.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のオーレオマイシンの言及

【抗生物質】より

…工業的に完全合成されるようになったはじめての抗生物質である。(4)テトラサイクリン類 クロルテトラサイクリン(商品名オーレオマイシン),オキシテトラサイクリン(商品名テラマイシン)が代表的なもので,グラム陽性菌および陰性菌に広範囲の抗菌スペクトルを示し,臨床的に広く使われている。通常,内服で用いられるが,静脈注射,外用もある。…

【武田薬品工業[株]】より

…第2次大戦後は50年に総合ビタミン剤パンビタンを,54年には活性持続型ビタミン製剤アリナミンを発売した。一方,アメリカン・サイアナミッド社との合弁で1953年設立した日本レダリー(株)は54年から抗生物質オーレオマイシンを発売した。これはパンビタン,アリナミンとともに戦後の同社発展に多大の貢献をなした。…

【テトラサイクリン】より

…広範囲の細菌に対して抗菌力を示す。1948年ダガーB.M.Duggerらによって発見されたオーレオマイシンaureomycinと,50年にフィンレーA.C.Finlayらによって報告されたテラマイシンterramycinとが環状構造が四つ並んだ共通の化学構造をもつことが明らかになり,共通の母核にテトラサイクリンの名が与えられた。オーレオマイシンは商品名となり,一般名はクロルテトラサイクリンとされ,テラマイシンも同様で一般名はオキシテトラサイクリンと呼ばれるようになった。…

※「オーレオマイシン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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