百科事典マイペディア 「カッサンドル」の意味・わかりやすい解説
カッサンドル
→関連項目サビニャック|東京都庭園美術館|ブロドビッチ|ポスター
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フランスのポスター・デザイナー、画家。本名Adolphe Jean-Marie Mouron。ウクライナのハリコフ(現、ハルキウ)で生まれ、1915年からパリに定住。斬新(ざんしん)な幾何学的構成で、1920年代から1930年代にかけてのフランスのポスター界に新風をもたらした。その手法は立体派風とも純粋主義風ともいわれるが、むしろポスターからの「絵画性」を除外して、ポスター独自の世界を築いた点に意義がある。単に構成的であるだけでなく、洋酒会社のポスター(1932)などの奇抜な着想によっても知られている。1936~1938年はアメリカで仕事をしたが、帰国後はポスター作家の道を捨て、絵画と舞台装置に専念した。
[高見堅志郎]
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…家具ではリュルマンJacques‐Émile Ruhlman(1879‐1933),シューLouis Süe,マールAndré Mare,ジュールダンFrancis Jourdain,グルーAndré Groultなどが,建築ではマレ・ステバンRobert Mallet‐Stevens(1886‐1945),ル・コルビュジエとオザンファンらが,ガラスではマリノMaurice Marinot,ラリック,デコルシュモンFrançois‐Émile Décorchemontらが,それぞれ機能性と装飾性の両極を一つにまとめた新しいデザインをつくり出した。30年代になるとデザインはより機能主義的となり,流線形の傾向を強め,それはカッサンドルCassandre(本名Adolphe Jean‐Marie Mouron,1901‐68)の汽車や船のポスターによく表れている。アール・デコとその時代風俗は,ナチスの台頭と第2次大戦によって埋もれてしまったが,70年代以来,現代都市文化の始点として再発見されつつあり,同時代のバウハウスやロシア構成主義との関係も今後確かめられなければならない。…
…カッピエロやホールワインL.Hohlwein(ドイツ)はこの過渡期に位置している。アール・デコのポスターを代表するのはカッサンドルCassandre(本名Adolphe Jean‐Marie Mouron。1901‐68)で,代表作《北星号》に見られるように,簡潔な直線的フォルムによる構成と片側をぼかす色調,表現する対象を大胆にイメージ化するやり方などが彼の特徴である。…
※「カッサンドル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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