C-C結合形成リガーゼ群の一つ。ビオチンを補酵素として、ATP(アデノシン三リン酸)のエネルギーを利用することによりカルボキシ基の転移反応の触媒をする酵素。アセチルCoAカルボキシラーゼ、プロピオニルCoAカルボキシラーゼ、ピルビン酸カルボキシラーゼなどがその例である。この酵素反応は二つの過程を経て行われる。まず、アポ酵素(酵素活性を示さないタンパク質成分)のリシン(リジン)残基にビオチンが結合して活性を示すホロ酵素(ビオチン‐酵素)が形成される。このビオチン部分がATP依存性反応により活性化中間体であるカルボキシビオチン‐酵素を生成する。次の段階で、このカルボキシ基が基質に転移されてC-C結合が形成される。デカルボキシラーゼ(脱炭酸酵素)と同義に使われることがあり、α(アルファ)-カルボキシラーゼともいって、デカルボキシラーゼのうちもっとも早く研究され始めたピルビン酸脱炭酸酵素をさす場合もある。
[飯島道子]
『高分子学会バイオ・高分子研究会編『遺伝子組換えを駆使した蛋白質デザイン』(1987・学会出版センター)』▽『A・L・レーニンジャー、D・L・ネルソン、M・M・コックス著、山科郁男監修、川嵜敏祐編『レーニンジャーの新生化学』第3版(2002・廣川書店)』▽『R・K・マレー他著、上代淑人・清水孝雄監訳『ハーパー生化学』原書28版(2011・丸善)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
[別用語参照]脱炭酸酵素
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
新暦の 4月後半から 5月の,梅雨前に日本列島が大きな移動性高気圧に覆われたときの晴天。発現期間は短い。もともとは旧暦 5月が梅雨にあたることから,梅雨の晴れ間の意味で,梅雨晴れ(つゆばれ)とも呼ばれ...