カルロス(4世)(読み)かるろす(英語表記)Carlos Ⅳ

日本大百科全書(ニッポニカ)「カルロス(4世)」の解説

カルロス(4世)
かるろす
Carlos Ⅳ
(1748―1819)

スペイン王(在位1788~1808)。父王カルロス3世の啓蒙(けいもう)改革政策を継承してフロリダブランカ伯Conde de Floridablanca(1728―1808)などを登用したものの、1792年以降は王妃とその愛人といわれたゴドイに政治を任せた。その治世はフランス革命およびヨーロッパ戦争と重なり、内政も外交も混乱した。結局フランスとの同盟のもとで戦った戦争は国庫破綻(はたん)をもたらし、反ゴドイ勢力が皇太子フェルナンドのもとに結集するなど政治不安も高まった。1808年、ナポレオン軍の侵入を機にクーデター民衆蜂起(ほうき)が起こり、退位を迫られたが、最終的にナポレオンにより退位させられた。以後、対フランス独立戦争が始まる。独立戦争終了後も帰国できないまま、1819年1月19日、ローマで死去。

[中塚次郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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