カンピニー文化(読み)かんぴにーぶんか(英語表記)Campigny

日本大百科全書(ニッポニカ)「カンピニー文化」の解説

カンピニー文化
かんぴにーぶんか
Campigny

フランス北半からベルギーにかけてみられる中石器時代の文化。一部は新石器文化と併存していたと考えられる。今日ではこの文化の存在を認めない研究者もいる。19世紀末にパリ郊外の同名の遺跡で発見された。カンピニー・アックスとよばれる特殊な石器が特徴的なものである。細石器もみられる。マグレモーゼ文化、エルテベーレ文化と並び、森林地帯に適応した文化である。

藤本 強]

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百科事典マイペディア「カンピニー文化」の解説

カンピニー文化【カンピニーぶんか】

北フランスを中心にベルギー,オランダに分布する中石器時代後期の文化。1872年J.deモルガンが北フランスのカンピニーCampignyで遺跡を発見,漏斗(ろうと)状の住居跡や炉などが発掘され,初めてこの文化の存在が明らかになった。祖形(そけいふ),鶴嘴(かくし)斧をもち,近隣の農耕文化と併存していたと考えられる。

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世界大百科事典 第2版「カンピニー文化」の解説

カンピニーぶんか【カンピニー文化】

北フランス,セーヌ・マリティーム県のカンピニーCampigny遺跡を標準遺跡として設定された考古学的文化。同遺跡の発掘(1886)の結果,前期新石器時代とされ,ピック,刃器(トランシェ)によって特徴づけられた。前7千年紀以降北ヨーロッパに盛行した森林性文化であるマグレモーゼ文化の石器に類似するため,その文化的関連が論じられた。フランスでは新石器時代から青銅器時代初頭までの遺物と共伴するので,新石器時代を通して存在し,さらにカンピニー文化系金石併用時代文化に継続すると考えられてきた。

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