マグレモーゼ文化(読み)まぐれもーぜぶんか(英語表記)Maglemose

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マグレモーゼ文化」の意味・わかりやすい解説

マグレモーゼ文化
まぐれもーぜぶんか
Maglemose

ヨーロッパにみられる中石器文化氷河期が終わり、森林がしだいに拡大する時期にあたり、森林に適応した文化といえる。細石器もみられるが、この文化の特徴として、木材伐採用および木材加工用の石斧(せきふ)の出現があげられる。動物の骨や角でつくられた骨角器も数多い旧石器時代群棲(ぐんせい)動物の狩猟中心から、採集漁労、狩猟のバランスのとれた生活に変化していったことが確かめられる。標準遺跡デンマークマグレモーゼ遺跡

藤本 強]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マグレモーゼ文化」の意味・わかりやすい解説

マグレモーゼ文化
マグレモーゼぶんか
Maglemosian culture

ヨーロッパ中石器時代末期の文化。名称はデンマーク,シェラン島西部マグレモーゼの泥炭層から出土した遺物に由来する。完新世に入ると変化した環境に適応する種々の文化がヨーロッパの各地に誕生したが,これもその一つで,森林伐採用の石斧,銛,釣針というような新しい要素を発展させている。

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