改訂新版 世界大百科事典 「ガスペ半島」の意味・わかりやすい解説 ガスペ半島 (ガスペはんとう)Gaspé Peninsula カナダ,ケベック州南東端の半島。面積約2万9000km2。セント・ローレンス川の巨大な河口の南側にある丘陵性の半島で,シック・ショック山地があり,針葉樹・広葉樹の森林がひろがる。洪積世には大陸氷河におおわれていたため,現在小さな氷河湖が散在する。1534年フランス人探検家J.カルティエが訪れ,現在のガスペ市のあたりに大十字架を建て,カナダをフランス領と宣言したといわれる。住民にはフランス系が多い。おもな産業には北東および東部海岸におけるタラなどの漁業,南部の林業,パルプ業,マードックビル周辺の銅鉱業などがある。東端のガスペ岬一帯はフォリヨン国立公園に指定されている。執筆者:正井 泰夫 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガスペ半島」の意味・わかりやすい解説 ガスペ半島ガスペはんとうGaspé Peninsula カナダ,ケベック州東方,セントローレンス川河口右岸にある半島。中央部はアパラチア山脈の続きにあたるシックショック山脈があり,標高 1000mをこえるが,大部分は森林におおわれた丘陵あるいは丘陵性山地から成る。住宅地は海岸に点在するのみで,自然保護区域が多く,美しい海岸線と丘陵,猟と釣りの観光地となっている。製材業と沿岸漁業が主要な産業であるが,小規模な銅,亜鉛,鉛の鉱山とパルプ生産がある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by