キンバレイ岩(読み)キンバレイがん(その他表記)kimberlite

翻訳|kimberlite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キンバレイ岩」の意味・わかりやすい解説

キンバレイ岩
キンバレイがん
kimberlite

超塩基性岩一種で,蛇紋石を主とし,金雲母を含む脈岩状の斑状火成岩橄欖石輝石チタン鉄鉱柘榴石を含み,しばしばダイヤモンドを伴い,ダイヤモンド鉱床の母岩となることで注目される。地表溶岩流として流出することはない。先カンブリア時代の安定大陸の断裂隆起帯に沿って産し,アルカリ玄武岩,霞石岩などの塩基性岩カーボナタイトを伴う。南アフリカ共和国のケープ地方からコンゴ民主共和国にかけて多数のキンバレイ岩岩脈があり,南アフリカキンバリーおよびプレトリア周辺はダイヤモンドの産地として有名。

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