コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

キースラー Frederick Kiesler

2件 の用語解説(キースラーの意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

キースラー【Frederick Kiesler】

1890‐1965
オーストリアの芸術家。ウィーンに生まれ,劇場建築家として20世紀初めの前衛的な芸術運動に参加。1926年ニューヨークに渡り,舞台デザインディスプレー・デザイン,絵画,彫刻,詩など広い分野で活躍する。環境という立場から建築をふくむ造形芸術をとらえ,近代建築に批判的で,独自の住宅案〈エンドレス・ハウス〉(1949‐60)を発表。〈死海写本〉を収蔵するためエルサレムに建てられた〈聖典殿Shrine of the Book〉(1965)が遺作となる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キースラー
きーすらー
Frederick John Kiesler
(1890―1965)

オーストリア出身のアメリカの建築家、舞台装置家、彫刻家。彼が主唱した「終わりのない(endless)」空間構想は、合理主義幾何学的空間意想に鋭く対立して異彩を放った。生地ウィーンの工科大学および美術アカデミーで学び、1920年代に入り、建築家A・ロースに協力すると同時に、オランダの「デ・ステイル」のグループと結んで頭角を現す。25年のパリ装飾博覧会での「空間都市」の提案で一躍国際的に知られるようになり、26年アメリカへ移住。以来ジュリアード音楽学校舞台監督を引き受け、ステージ・デザインに腕を振るうとともに、コロンビア大学建築研究所の所長も務めた。建築設計フィルムギルドシネマ(1930)、ユニバーサルシアター(1933)、今世紀美術ギャラリー(1942)など。第二次世界大戦後の彼の仕事でもっとも注目されたのは「エンドレス・ハウス(終わりのない家)」計画(1959)であり、その自在で不定形なプランと有機的な形と空間の輪郭で注目を集めた。晩年に実際に建てられた建物としてはエルサレムの死海写本のための神殿(1959)などがある。[長谷川堯]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

キースラーの関連キーワードバウアーハンオーストリア併合オーストリアハンガリー帝国オーストラリア亜区オーストリー芸術家の生涯オーストリアのメーデーオーストリアン・スムース・ブラッケ

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone