クミス

精選版 日本国語大辞典

クミス

〘名〙 (kumiss) モンゴル、シベリア、中央アジアなどで飲用に供する、馬乳からつくられる発酵乳の一種。アルコール分は二～三パーセント。貧血病、壊血病などに薬効があるとされる。山羊、駱駝(らくだ)、牛の乳を発酵させたものをもいう。馬乳酒。

※左千夫歌集（1920）〈伊藤左千夫〉明治三四年「白木綿(しらゆふ)の花と湧きたつ玉埦(たまもひ)のうまし乳酒(クミス)は飲めどあかぬかも」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

クミス（kumiss）

主に馬乳からつくる発酵乳酒。乳酸と2～3パーセントのアルコール分を含む。アジア遊牧民の間で飲用される。馬乳酒。

出典　小学館

飲み物がわかる辞典

クミス【kumiss】

カザフスタンやキルギスなどの中央アジアやロシアなど、チュルク語圏の馬乳酒の呼称。

出典　講談社

栄養・生化学辞典

クミス

　馬乳酒．中央アジアやコーカサス地方で作られる．

出典　朝倉書店

世界大百科事典（旧版）内のクミスの言及

【クミズ】より

…中央ユーラシアのステップの遊牧民の乳製品。クミス，馬乳酒ともいう。モンゴル人はアイラグairag，ツェゲーtsegeeという。…

※「クミス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」