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クラピナ人 クラピナじん Krapina man

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クラピナ人
クラピナじん
Krapina man

クロアチアのクラピナ遺跡から 1895~1906年に発掘,報告された化石人骨。ネアンデルタール人の一種。骨は断片であるが,少くとも 13体はあり,そのうち頭蓋は5個体分認められる。成人,小児骨の両方を含むが,骨は破砕され,切られ,焼かれた形跡があるために,ムスティエ文化期におけるネアンデルタール人食人習俗の証拠であると解釈されている。

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世界大百科事典 第2版の解説

クラピナじん【クラピナ人 Krapina man】

ヨーロッパのネアンデルタール人類の一種。ユーゴスラビアザグレブ市の北東50km,クラピナ岩陰遺跡から1899‐1908年に発見された。約13体と推定される。人骨はすべて細かい破片となり,完全なものは皆無であったから,研究者の多くは,正常の埋葬ではなく,食人の結果捨てられたものと見なしており,化石人類が食人を行ったことを示す最初の例と考えられる。この人類は一般にリス/ウルム間氷期に由来すると見なされ,したがってヨーロッパに普通に見られるウルム氷期のネアンデルタールよりは古く,多少原始的であると考えられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クラピナ人
くらぴなじん
Krapina man

クロアチアのザグレブの約40キロメートル北方にある岩陰遺跡出土のネアンデルタール人。1899年以降、ユーゴスラビアの人類学者ゴルヤノビッチ・クランベルガーK. D. Gorjanovi-Krambergerによって調査された。きわめて多数の人骨破片が発見されたが、左右の眼窩(がんか)上隆起が眉間(みけん)で分離していたり、乳様突起が小さいなどの進歩的特徴がみられる。年代は第三間氷期に属し、ムスティエ文化の石器を伴出する。出土する人骨が細かく粉砕されているところから、食人風習があったと推定されたが、今日では疑問視されている。[香原志勢]

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世界大百科事典内のクラピナ人の言及

【旧人】より

… シュタインハイム人――ドイツ,シュトゥットガルトの北方20km,シュタインハイム砂取場から発掘,ミンデル/リス間氷期に由来する。クラピナ人――クロアチアのザグレブ市の北東方50km,クラピナ岩陰で発見,リス/ウルム間氷期に由来。13体分と推定される。…

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